蒼のウィステリア

藤色雨とリシテアの台本や情報をまとめています。

【男性向け】夏名残の花火と耳かき【シチュエーションボイス】

彼女……主人公(聞き手)の学生の彼女、本来花火大会に一緒に行くつもりだったのだが、主人公の宿題の進行度が遅すぎて、勉強会で宿題を片付けることにした。つんつんしているところもあるが、一緒にいられればというところもある。

主人公(聞き手)……宿題をろくに片付けてなかった学生 だらだらしたいところが多く、彼女に神経たたき直されてる。

シーン① 夏の名残と宿題と

SE:足音(複数)
SE:花火の音(遠くから)

夏も終わりかけ……かぁ……早いね もう花火大会はじまってんじゃん

うんー、窓の外すごいよ いっぱい人が歩いてる……会場に向かってるのかなぁ

あーあ……あそこの人の流れに、私らも混ざってるはず、だったのになぁ

SE:窓を閉める
SE:足音
SE:すわる

(囁き)君・の・せ・いだよ

まあ、ここでも花火が小さく見られるけどね

まったく宿題をおわらせてなさすぎた困った君はどこかなぁ

ああ、ここだなぁ……

SE:カタッ

ちょっと驚かないでよ、鼻つまんだだけじゃん

ほら、その問題早く終わらせて

20分以上かかってるじゃん……どこがわからないの

ふんふん、登場人物の心情が分からない

国語苦手なんだね

こういう問題は、だいたい問題の傍線がついたところ、その前後に答えがあるんだよ

ノーヒントじゃないんだなぁ、国語は

ムズカシイとかいわないー

もうちょっと頑張れば一息つくから、がんばーろうーよー

ほらほら、ね

んん? どうしたのこっち見て

あー……うーん……誘われはしたよ、他の子にも

私人気者だから……って、そこはつっこまないの?(笑いながら)

もう、ちょっといじけてるの?

そっかー申し訳ないんだ

ばっか、いいんだよ、私がそうしたいんだから

SE:紙にシャーペンを走らせる音

そんなに、心にちくちくささるなら、夏休み終わる前に、かき氷おごってよ

ブルーハワイ食べたいな

でもかき氷、ちょっと食べるの遅いから、結構長く付き合ってもらうかもしれない

私と二人きりで出かけるのだ

すごい、罰でしょ……そうだよ、これは罰なの

けしてご褒美とかじゃないんだからね

ごめんいきなり変なテンションだ……

なんか君といると落ち着かないんだよね

彼氏というのは……不思議な存在だ……

(体を伸ばして)んー、さて、もう一踏ん張りしようか!

ほら、勉強会なんだから、真面目にやらないと……

SE:紙にシャーペンを走らせる音
SE:ページのめくる音

シーン2 右耳かき

おつかれー

SE:氷のはいったグラスに飲み物(もしくは水)

結構がんばったじゃん

ご褒美に麦茶でもどうぞ

SE:ゴクゴク

結構勢いよく飲んだね(笑い含み)

そんだけ疲れたんだねぇ、まあ宿題いっぱい残してた証拠と言えるけど……すごいよ、がんばった

えー、もっとご褒美がほしいの

んー、そうだなぁ……君だから、許してやろう

って、ひざ枕して、耳かき?!

癒やしがほしいって、結構ドストレートな癒やしね……

まあ、いいですよ……やってあげましょう

じゃあさ、外、人も歩かなくなったし……窓開けて花火を見ながら耳かきしようか

三秒の間

SE:風鈴

あ、風がふいてきてるのかな……風鈴が

SE:花火の打ち上げ

綺麗な赤の花火だね……はーい、忘れてませんよぉ耳かきでしょ

もう、風情とか感じたっていいじゃないの

……私を感じられればって……バカ……超何言ってんだか……

耳かき始めるよー

SE:耳かき

ひそひそ声で

「(耳に吐息をかける感じ)ふぅー

あぁ……ここか……固まってる……

正直、耳かきって人にしたこと……ないんだよね……

想像以上に、緊張する……

変に動いたら、怒る、から……

(吐息)ふう……うん……うん……」

ひそひそ声ストップ
SE:耳かき音継続
SE:花火の打ち上げ(かなり低めに音量)

子供の頃だったかな、耳かきするってお母さんが言うと

我先にって感じに、耳かきされようとしなかった?

あんま経験無いんだ、そっか

私の家だと姉妹でお母さんにたかっていたよ

かまってもらえるのが嬉しいし……なにより、お母さんのふとももってあったかくてやわかかくて……

あんな幸せな枕は、そうはないよねって感じ

そんでもって、耳かきで耳の内側を、こりこりと掃除されると

ついつい、意識が落ちる、すやぁ……って感じ

アレは禁断の快楽だったかもしれない、なんて、大げさだね

ちょっとやめてよぉ

私お母さんとかじゃないし

もう、冗談がきっつい

そう分かってるならよろしい

でも何度も言わなくてもいいです……

SE:耳かきストップ

(囁き)君は私の彼氏です

私が、告白した、彼氏です

それから……

あはは、顔真っ赤じゃん、なにが恥ずかしいのかな

君がしたことのおかえし、だよ

さて……右はOKかな

次は左耳ー、お掃除ししてあげる!

シーン3 左耳かき

SE:布ずれ
SE:花火・打ち上げ
SE:風鈴

ああ……花火、協賛の説明に入っちゃった

花火の打ち上げの音、聞こえなくなったでしょ

こうなると、協賛の説明が入ってるんだよね

一休み中ってことだねぇ……

SE:耳かき

ん……うん……

集中――……

花火で気をとられちゃうから……

せめて今のうちにってね

おもしろいね……

かりかりしてるとき……君が、気持ちよさそうにしてる……

私が気持ちよくしてあげるんだって思うと……

なんか誇らしいな……

(吐息)ふぅうう

汚れがとれてくよ

きれいきれい……ってね

SE:耳かき(やや低い音量、声を際立たせる)

え……急にどうしたの

花火大会にもし行けてたとしたら?

ええ、とくになにかってことはないけど……

どうしてたろうねぇ、うーん

まあ、イカ焼きは絶対でしょ

焼きトウモロコシも外せないし……

食べ物ばっかっていわないのー

お祭りの屋台は特別なんだから……

食べなきゃとか思うじゃない

まあ、大前提として……浴衣でいくつもりだから

そんなに食べられないんだよね……帯とか苦しいし

冷やしきゅうりをパリッと食べるのも好きなんだけどな

ほんとは……用意しようとしてたのちゃんと、浴衣……

白いのに、青の朝顔模様がはいったやつ……涼しそうでしょ

おばあちゃんのお古なんだけどね……結構似合ってると思うんだ

二人でさ……花火大会の会場まで行って……きっと良いところは人がいっぱいなんだよ……だからしょうがなく、会場の隅っこに行くの

ちょっと会場の外れだけどさ……いいんだよ

(囁き・左)君といられれば

SE:耳かき

まあ、全部君のせいだから

花火大会にいけなくて、ここで耳かきすることになったのは、君のせい

でも一緒にいられたことには変わりないから……おかげかもしれない

も、もう……かもしれないだからね! そこを勘違いしないでよ

さっき、梵天つかい忘れてた……こっちでちゃんとやってくね

ふさふさしてて、ふぁさぁって感じで

なんとも言えないよね……ちょっと人によってはくすぐったいかもだけど

SE:梵天

二人で、花火大会に行ってたら……下駄で行ってる気がするから……鼻緒、切れたりして

途方にくれてたかもね、ほんと

どうにかできるわけないじゃん、普段はかないんだから

でも全部が思い出になりそう……かなわなかったけど

来年もあるし、あーだこーだ言ってるけど、あっという間に来年はくるよ

SE:打ち上げ花火

あっ……また、打ち上がった

いいね……花火、小さいけど綺麗だ

SE:梵天のみ

はい、綺麗になりました……耳かきミッションコンプリート

上手に出来ました?

(吐息)ふぅうう

これ、忘れてた(笑い)

シーン4 おわり

SE:風鈴
SE:ざわざわ、もしくは足音

ああー帰る人が出てきたんだねぇ

まだもうちょっとあるのに、早いなぁ……

ん、明日の夜? ひまったらひまだけど

浴衣を着て来いってどういうこと……

え……マジで

線香花火か、随分ささやかだけど……良い夏の思い出になりそう

ぱちぱち、ぽちゃんってなるよね……どっちの線香花火が最後まで持つのかな

えへへ、競争だね(笑い)

ああー明日楽しみ……絶対、約束だからねっ……


【男性向け】夏名残の花火と耳かき【シチュエーションボイスretake】